豪華キャストで描く、アガサ・クリスティー原作ミステリー1980年作品。105分。原題 “The Mirror Crack’d”
イントロダクション:
アガサ・クリスティー原作のミステリーを、豪華キャストで映画化した作品。
ロンドン郊外の小さな町で撮影される映画の、歓迎パーティ会場で殺人事件が勃発する。殺されたのは地元の女性だったが、標的になっていたのは映画スターと疑った老婦人ミス・マープルは、独自に捜査を開始する…
感想:
初めて見る、アガサ・クリスティーの銀幕アダプテーション。
アンジェラ・ランズベリー主演の、ミス・マープルものでした。
ロック・ハドソン、エリザベス・テイラー、キム・ノヴァク、トニー・カーティスという豪華ラインアップでしたが、あまり意義は無かったかも。
でも、エリザベス・テイラーが「勢いを失ったかつての大女優」という、現実を思わせる役回りを演じたと、当時話題になった作品でしたから、まぁ、映画ファンとしては、一応みられてよかったです。
でもこれで、「地中海殺人事件」などの、他のクリスティー作品の映画は見ないでしょう。
やはりミステリーは本に限る。
ちなみに、監督のガイ・ハミルトンという名前に聞き覚えがあったので調べてみたら、後記ショーン・コネリーと初期ロジャー・ムーアのボンド映画を撮っていました。
演出は冗長な感じだったなぁ。
(2013年3月)
単体でも。アベンジャーズの予習にも。「キャプテン・アメリカ」2011年作品。124分。原題 “Captain America: The First Avenger”
イントロダクション:
1941年のアメリカ。体が小さくひ弱いことから身体検査に通らず、軍隊へ入れなかった愛国心にあふれる青年、スティーブ。極秘プロジェクトの検体となった彼は、超人的な肉体と運動能力を得た、スーパーヒーローへと変身を遂げるが…
感想:
意外に面白かった。
「意外に」というのも、少々長尺なため、2日前に導入部を10~15分程度観たのだけれど、そこではなかなか話も進まず、またツカミも弱かったので、不安に思っていたからです。
第二次世界大戦を舞台に、キャプテン・アメリカの生い立ちを描いた作品。
元々持っている力を増幅させるので、良い心はより良く、悪い心はより悪くなってしまう、というコンセプトの元、善人が新薬の検体となって、これで「ありえないほどの正義漢」でも説明が成り立ちます。
途中で、過程を少々ダイジェストっぽく見せる部分もありましたが、まぁ、こうでもしないと超長尺になりそうだもんね。
「 アベンジャーズ 」に出演する彼を、うまく現代につないでありますね。
ラストバトルの舞台となる、兵器を積んだ巨大飛行機を見てたら、ルパン三世第2TVシリーズの「死の翼 アルバトロス」を連想しました。
一番驚いたのは、主演男優が、始めはヒョロヒョロなのに、急に筋骨隆々になる点。
ど~~やったんだろ。
やっぱCGなんだろうけど……
アベンジャーズを経て、続編は2014年アメリカ公開予定だそうです。
(2013年3月)
巻きこまれ型コメディ「奇人たちの晩餐会 USA」2010年作品。114分。原題 “Dinner for Schmucks”
イントロダクション:
1998年 のフランス映画「奇人たちの晩餐会」のリメイク版。
前途洋々の会社員ティムは、ある日上司からディナーに招待される。
しかし、そのディナーは単なる食事ではなく、毎回出席者たちが、これぞと思うゲストを一人ずつ連れてきて、その奇人変人ぶりを皆で笑うという悪趣味なものであった。そんな中、ティムはそのゲストとして連れてゆくのに最適な、バリーと知り合いになる……
出演はポール・ラッド、スティーブ・カレル。
感想:
いやあ~、ハラハラした。
不安に少しは思っていたけど、やっぱり私は、こういう形の、登場人物の人生が崩壊してゆくタイプの、巻き込まれがたは苦手だったぁ~~。
まあ、最終的には、一番大事であるところは崩壊しないで済みましたが…
こういうディナーを主催するような会社で、したくもない出世がなくなる…まぁ、仕事自体も無くなるであろうけれども……
ま、映画だからいっか(^_^;)
最後はホッとしたけれど、途中がずっとハラハラし通しの、心臓に悪い映画でした。
(2013年3月)
往年のTVシリーズのリブート劇場版は、けっこう面白かったっ!!2015年作品。116分。原題 “The Man from U.N.C.L.E.」
あらすじ
東西冷戦真っ只中の1960年代中期。アメリカCIAの敏腕スパイ、ナポレオン・ソロは、上司の命令によりソ連KGBの凄腕スパイ、イリヤ・クリヤキンとペアを組んで、米ソ共通の脅威に立ち向かうため任務に就く。しかしハンサムでプレイボーイのソロと、まじめで堅物のクリヤキンという水と油のようなコンビは、果たして任務を無事成し遂げることが出来るのだろうか……
1964年に始まったアメリカのTVシリーズ「0011ナポレオン・ソロ」を土台にしたリブート劇場作品です。
60年代のアメリカTVドラマ全盛期を残念ながらリアルタイムでは体験していないので、この「0011ナポレオン・ソロ」も知識としてしか知らないのですが、こちらも国際秘密機関U.N.C.L.E.(アンクル)で働く二人組を描いたスパイアクションということで、「ほぼ」そのままな感じの設定ですね。
ただし、本作では二人は始めからペアを組んでいるのではなく、「ペアを組むきっかけとなった事件」を描いております。
共同原案・共同脚本・共同製作、そして監督と4役をこなしたのは「シャーロック・ホームズ」「ロックンローラ」などを監督したガイ・リッチー。マドンナの元旦那さんですね。
この人特有の、なんといいますか…「ハイスピードカメラで撮影したような素材を元に、コマ落としと早回しを多用してアクションを描く」という、いかにも「ガイ・リッチー印」的な映像があるのですが、本作ではそれは使用しておらず、もっと「普通」に近い画作りになっております。
それでも、ガイ・リッチーが脚本に吹きこんだのではないかと思わせるような洒脱なセリフ回しなども沢山あり、主役二人の軽妙な会話が楽しめます。
ストーリーの方もなかなかに良く出来ており、1960年代を舞台にしたことにより、現代のハイテク機器を駆使するスパイものとは一線を画し、良い意味でのローテク環境に話を持ち込んだのも良かったのだと思います。
素直に「面白かった」と思える作品です。
唯一残念だったのは、オープニング・クレジットでヒュー・グラントの名前が出るのですが、これだけのビッグネームにもかかわらず、どうでもいい役で出てくるんですよね。
ですから、そのあたりで既に「これは……今はどうでもいい役回りだけど、実は後から結構肝心な役を演じるために出ているのでは…?」と読めてしまったことですかね。
それでも楽しめましたけどね。(^-^)
さて出演は、ソロ役に「マン・オブ・スティール」でスーパーマン役を演じたヘンリー・カヴィル(それにしてもこの人は立派なあご周りをしてますなぁ…)、クリヤキン役に「白雪姫と鏡の女王」で王子様役を演じたアーミー・ハマー、その他に「ジェイソン・ボーン」のアリシア・ヴィカンダー、「華麗なるギャッツビー」などのエリザベス・デビッキ、そして「ラブソングができるまで」「ラブ・アクチュアリー」などのヒュー・グラントなどです。
ぷるけんでしたぁ~~。(^-^)
(2017年2月鑑賞)